トップページ > 投資信託の基礎知識(2) 投資信託、運営の仕組み
投資信託には、大きく分けて「受益者」「委託者」「受託者」「販売者」の四者が関わっています。投資家から集められた資金は、販売、運用、管理・保管のそれぞれの役割を各専門機関が分担して行なうことにより、安全かつ効率的な運営が図られています。
| 受益者 | 「投資家」のこと。 投資信託を購入する（受益証券を受領する）ことによって利益を受ける権利（受益権）をもつことから、こう呼ばれています。運用による成果（収益または損益）はすべて受益者に帰属します。 |
|---|---|
| 販売者 | 「販売会社」のこと。 証券会社、銀行、生命保険会社、損害保険会社、日本郵政公社などの金融機関が該当します。受益者（投資家）の窓口となり、投資信託の購入や分配金の受取り、換金の手続きなど、さまざまな事務を代行。受益証券は一般的に販売者が保管しています。投資信託に関する質問や相談を受け付けているので、気軽に利用することができます。 |
| 委託者 | 資金（信託財産）の運用を担当する「投資信託会社」のこと。 運用会社、投信会社とも呼ばれます。調査の専門家（アナリスト）が金融市場や経済動向に関してあらゆる調査を行い、その分析結果に基づいて運用担当者（ファンドマネージャー）が投資対象や運用方針を決定。受託者（信託銀行）へ売買の指図をして資金の実質的な運用を行ないます。受益証券の発行や情報開示資料の作成なども行ない、投資家の利益のために忠実に業務を遂行する義務が課せられています。 |
| 受託者 | 運用資産の保管・管理をする「信託銀行」のこと。 委託者（投資信託会社）からの運用指図に基づき、株式や債券の売買を行ないます。運用財産は独立して管理されているため、万が一、信託銀行が経営破綻しても財産は守られる仕組みになっています。 |
